シンガポールの携帯事情(基本編)


 モバイル野郎の管理人としては、この章は、気合いを入れて書かねばなりません。そんなわけで長文ですが、おつきあい下さい。


●シンガポールの携帯事情
 シンガポールは、他のASEAN諸国と同じくGSM圏にあります(まあ世界の標準は、既にGSMなわけですが)。携帯端末は、携帯オペレーターが長期契約付きで端末を安く提供する、日本型の販売モデルを採用しています。端末をアップグレードしたい場合には、トレードインといって、下取り交換する制度もあります。しかし、端末のロック解除業者、中古の携帯端末を専門に扱う店などは、殆どありません。これらの点、徹底した自由流通の進んだ香港等とは対照的です。

 一般的なGSM携帯の情報については、日本語の秀逸な情報リソースが既に複数あるため、ここでは省略します。例えばポストペイドと、プリペイドの違い、GSM携帯の種類、メーカー、各機種の機能、SIMカードの仕組み、SIMロック携帯のこと、国ごとの周波数帯の違い、データ通信の規格等々、これらについては、後述する専門サイト情報をご参照下さい。


●シンガポールのプリペイドSIMを使おう! 〜 モバイル二刀流のススメ
 シンガポールのプリペイドSIMは、旅行者でも十分に使いこなせ、下記のように比較的安価で金額的にもメリットがあります。
 以前は、音声とデータ通信とを同じSIMカード1枚で、兼用していた方も多いと思いますが、スマートフォンの世界的流行で、多量のデータをPC並にさばけるようになり、従来のSMS(+ちょっとしたブラウザアクセス)とは、扱うデータ量が、桁違いに激増しました。 お財布にもやさしく、音声もデータ通信も快適に使用するために、プリペイドでも、下記のように、SIMカード2枚使いをオススメします。

 1: 通話メインのプリペイドSIMカード
 →同じ番号を保持して、長く使うのがオススメです。以下、この基本編では、音声通話を主な用途に想定した解説を行います。

 2: データ通信専用の、定額制プリペイドSIMカード(=ワイヤレス・ブロードバンドSIMカード)
 →PCや、スマートフォンに接続して、パケット代など気にせず、ブラウザーなどでデータ通信をガンガン使うためのSIMカードです。2日間か、3日間の使い切り型を基本としますが、使いたい放題で、費用は、1日僅かS$6ドル程度です(ホテルの有料無線LANサービスは、もっとべらぼうにお金がかかります)。詳しくは、「シンガポールの携帯事情(ワイヤレス・ブロードバンド編)」として、別ページにまとめて書きました。

 3: さらに(1、2の補完手段として)、Wireless@SGを使う。
 →Wireless@SGとは、シンガポール全国で使える、無料のWi-Fi接続サービスです。人の多く集まる場所では、ほぼ確実に繋がりますし、チャンギ空港の乗り換え時などは、まさにベストの通信手段です。しかし、いかんせんベストエフォートの無料サービスで、常時安定性には欠けます。Wireless@SGの詳細は、管理人のblog記事にレポートを書きました


●シンガポールの携帯オペレータと、プリペイドSIMサービス比較
 オペレータは、3社しかありません。ひとつは、シングテル・モバイル(Singtel mobile)エムワン(M1)スターハブ(Starhub)です


 サービスメニューは、各社各様ですが、ここでは、旅行者が購入できるプリペイドSIMカードのサービスに限って、機能などを表で比較してみましょう。

シングテル M1 スターハブ
プリペイド名称 Hi card M card(*4) Green prepaid
SIMカード有効期間 最後のチャージから
30日 or 180日(*1)
最後のチャージから
180日(*2)
最後のチャージから
6ヶ月(*3)
リチャージ最低額:TOP UP CARD S$10 or S$20(*1) S$18(*2) S$8(*3)
リチャージ最低額:電子入金 S$5(*2)
インターネットリチャージ時のカード払い Yes Yes
データ通信規格 3G 3G(*4) 3G
パケット通信レート[cent/KB] 0.27 0.20 0.50
SMS Yes Yes Yes
MMS Yes Yes Yes
国外でのローミング(通話,DATA通信) Yes Yes Yes
日本でのローミング(通話,DATA通信) Yes Yes Yes
紙マニュアルの添付 Yes Yes Yes
WEB上のユーザーガイドのわかりやすさ
メールでのユーザサポートの迅速さ

(表1: プリペイドSIMカード一覧)


【補足】
*1: S$20のカードでは、180日間の有効期間延長、S$10のカードでは、30日間の延長。

*2: S$18のカード(または同額の電子入金)では、180日間の有効期間延長、電子入金S$5では、30日間延長。電子入金S$10では、90日間延長。

*3: スターハブは、以前は、他社と同様、トップアップの額に比例して有効期間を延長していましたが、今は、額面によらず、最後のチャージから一律6ヶ月の延長です。

*4: 以前、M1は、2G回線専用のM-cardという商品と、3G回線専用の"3G M-card"という商品を、別々に提供していました。しかし、今は、3G対応が当たり前になってしまい。両者を一本化しています。このため、今は、単に"M-card"といえば、3G対応になっています。


【概要】
 元々シンガポールは小国のため、他国での滞在用に、ローミングサービスは、標準的に提供しています。特に日本でのローミングアウトは便利で、3社いずれかのプリペイドSIMカードを一度買っておけば、日本に来ても通話サービスを受けることが出来ます。以前は、この日本でのローミングアウトサービスは、シングテルの独占サービスでしたが、現在は3社とも事実上、利用可能です。
 ただし、日本で仕様する場合には、端末は3G対応(W-CDMA以上の規格に対応)の機種を利用する必要があります。この場合は、通話のみならず、SMSも日本から発着信可能です。実際私もやってますので(^^)、非常に便利!。ローミング通話に関しては、日本と韓国を別にすれば、3社とも、ほぼ世界中を対象国にしていますので、第3国へ旅行の際にも、大変重宝です。

 プリペイドSIMカードの有効期間に関しては、各社横並びで、おおむね半年です(マレーシアなど、周辺諸国のサービスと比べても長い方です)。1回失効すると、もはや使うことが出来ませんし、失効時には残度数も消えてしまいます。しかし半年単位で、僅かでもチャージし続ければ、永久的に使えますし、残度数もそのまま維持できます。これらのルールは、他国のプリペイドSIMカードのサービスと、全く同様です。

【各社プリぺイドサービスの特徴】
 <シングテル>
 最大手で、もっともバランスの良く取れたサービスを提供します。各種付加サービスにも、幅広く対応しています。

 <M1>
 3社中、携帯専業としては唯一です(他社は、固定電話部門などがあります)。そのためか、ユーザーサポートの手厚さ、迅速さに関しては、他社を圧倒します。もしもプリペイド3社中1社の選択に迷った場合、管理人はM1をお勧めします。

 <スターハブ>
 料金的には最も安いオペレータですが、(少なくとも音声メインで使うには)正直お勧めしません。オンライン情報が分かりにくく、さらにサポートは、間違いなく3社中最悪です(電話は繋がりにくく、オンラインフォームを使った問い合わせへの回答も、最悪1週間ぐらい待たされることがあります)


●プリペイドSIMカードを買う(基本編)
 携帯を利用する際のSIMカードとしては、ポストペイドと、プリペイドの2つがありますが、ここでは旅行者でも購入可能なプリペイドについてだけ、解説したいと思います。ポストペイドについては、外国人の場合、労働ビザ[EP, WPなど]か、永住権[PR]を持っている人しか契約・購入できません。つまり旅行者は、3社ともポストペイド契約できません。しかしプリペイドに関しては旅行者でも、全く問題なく購入できます。(※注1)

 プリペイドSIMカード価格は、各社ともS$20程度と、非常にリーズナブルです。このうちのいくらかが、残度数に割り当てられています。
 購入場所に関しては、他のASEAN諸国と同じく、オペレーターの直営ショップでも買えますし、コンビニ,ガススタンド等でも買うことができます。


 (写真は、セブンイレブンの店頭にて[2010年撮影]。カード1枚ごとに商品番号が振られていて、指さしや、番号を直接言うなどすれば、店員さんに分かるようになっています。写真の一番左の列が、上から、シングテル、スターハブ、M1のプリペイドSIMカードです)

 ただし、最近、対テロ対策と称してSIMカード購入時の身元確認が、当局の指導により厳しくなり、購入時には、必ずパスポートの提示を求められます。(購入規制の詳細については、巻末にまとめました
 買ったあとは、説明書の指示に従って一回アクティベーションを行うだけで、基本的な機能は使うことができるようになります。ただしパケット通信機能、国外ローミング機能に関しては、別途アクティベーションが必要な場合もありますので、ユーザーマニュアルを良く読みましょう。
 なお、オペレーターの直営ショップでは、アクティベーションの作業をその場で代行して、端末に取り付けてくれることもありますので、愛用の携帯端末がある場合には、パスポートと併せて持っていくようにした方がよいでしょう。

 あと、裏技としては、隣国マレーシアのプリペイドSIMカードを使う方法があります。路線バスに乗って(!)、ジョホールバル[Johor Bahru, JB]まで行けば、どこでも買えますので。ただし残念なことに、マレーシアのプリペイドSIMカードに関しては、管理人は情報の整理できていませんので、時間の余裕が出来たら、いずれ紹介したいと思います。

●プリペイドSIMカードを買う(チャンギ空港編)
 オペレータの直営店は、T1/T2内にはありませんが、チャンギ空港内でも購入可能です。下記の両替所が、それぞれ以下のオペレータと契約しており、プリペイドSIMカードのみならず、トップアップカード、国際電話カードなど、契約オペレータの商品を一式扱っています。
(なお、T3には、パブリックアクセスエリアのショッピングセンター街(出発ロビーの下のフロア)に、M1直営の携帯ショップがあります)

シングテル[Singtel] RHB両替所
写真: 2012年撮影
スターハブ[Starhub] UOB両替所
写真: 2011年撮影

 上記両替所は、出発ロビー内、到着ロビー内のみならず、トランジットエリア内にもあるため、入国せずとも購入可能です。営業も24時間体制なので、安心です。
 3社中、残る1社のM1のプリペイドSIMカードが欲しい場合ですが、直営ショップがT1/T2/T3全てにありますので、そこで購入するのがよいでしょう。ただし、全て、パブリックエリアにあるため、いったん入国しなければならず、深夜早朝は、M1ショップもお休みです。M1は、他にも、シンガポールの郵便局[SingPost]と契約していますので、郵便局でも購入可能なはずです。チャンギ空港内の郵便局は、T2の出発ロビー内、およびT2のトランジットエリア内にしかなく(T1, T3には、郵便局がありません)、かつ、出発ロビー内の郵便局は、日中のみの営業で、21:30〜朝8:00までは閉店、また、トランジットエリア内の郵便局は、深夜にあたる午前0時〜朝6時まで、営業時間外で閉店していますので、注意が必要です。


●プリペイドSIMカードのリチャージ
 残度数が足りなくなった場合のリチャージ方法は、電子入金と、リチャージカードを使う方法の2通りあります。基本は、他国のプリペイドSIMカードと同様、リチャージカード(シンガポールでは、トップアップカード[TOP-UP CARD]と呼びます)を使います。トップアップカードは、ガススタンド、コンビニ等で購入可能です。もちろんオペレータの店頭でも、その場でチャージ可能ですが、行列に並ぶのが面倒なので、コンビニ等で何枚かカード購入をするのがお勧めです。ただし、トップアップカードは、3社ともカードそのものに有効期限が設定されているので(購入時より1年半〜2年後ぐらいが多い)、大量のまとめ買いは、お勧めできません。トップアップカードのメリットとしては、シンガポール国外にいても、トップアップカードを使うことで、国外に居ながらにしてチャージ可能になる点です。
 電子入金を含めた他のリチャージ手法としては、下記のようなものがあります

 1)マルチメディア端末:AXS Station(”アクセス・ステーション”)経由で、電子入金 
  この場合、代金決済用にCashCardが必要です(CashCardは、別ページにて紹介)。現金ではチャージできません。AXSは、シンガポール国内各所にあります。CashCardは、別ページで紹介しましたが、コンビニで購入可能な電子マネーカードです。電子入金のメリットとしては、トップアップカードを使った場合よりも、チャージできる額面のバリエーションが広い、若干のボーナスが付くなどの特徴があります。スターハブのように、電子入金利用時には、トップアップカードよりも、最低入金額を低く設定しているオペレータもあります。
 AXSの操作方法が分かりにくいとの声があり、別ページに写真付きでトップアップ方法をまとめました。

 シンガポールポスト[SingPost]のマルチメディア端末:SAM、あるいはインターネット経由での電子入金も、各社とも可能ですが、両者ともNETSという規格に対応している銀行(DBS/POSBank, UOBなどのローカル系と、外銀では唯一Citibank Singapore)のATMカードを持っていないと、実際には利用できません。


●携帯端末を買う(基本編)
 残念ながら、シンガポールでは、携帯端末の購入を、あまりお勧めしません。なぜなら、冒頭で紹介したように、シンガポールでは日本型の販売モデル(長期契約+端末のディスカウント販売)を採用しているため、香港のような徹底した自由流通と、低価格が期待できないからです。ロックのかかっていない携帯(SIMフリー携帯)は、もちろん購入できますが、国際的にみて、やや割高ですし、中古携帯もあまり数が無く、ロック解除業者もありません(筆者の知る限り)。もしも携帯天国で知られる香港に行く機会があれば、香港で購入した方が、コスト的にもメリットがあります。ただし、携帯メーカーのサービスセンターは各所にあり、チョットした修理などは、短時間で比較的安価に行うことが出来ます。
 また、おすすめの端末は何かと聞かれると、これも難しい。GSM携帯は、メーカーも、機種数も、機能も多種多様で、一般的なお勧めというのが決めにくいのです。しかも新旧交代が激しく、せっかく記事に書いても情報が陳腐になりやすいのです。


●携帯端末を買う(実践編)
 上記のように、シンガポールでは、積極的に携帯端末の購入をお勧めしませんが、「とりあえず、値段だけでも見ておきたい」という方のために、少し紹介しておきます。
 結論からいうと、大手家電量販店での購入を勧めします(ショップ情報は、別ページにまとめてあります)。具体的には、カルフール[Carrefour]、ベスト電器[Best Denki]などです。理由は、商品に安心感があり、保証などの点でも不安がありません。さらに、大手家電量販店では、旅行者向けの消費税還付書類[GST refund form]の作成に、手慣れている点も、オススメの理由です。「たかが消費税」と思うかもしれませんが、S$500の7%というと、S$35にもなり、意外に侮れません。(税金還付手続きについては、まりあさんのHPが詳しいです)。価格統制が全国的に行き届いているせいか、最新モデルに関しては、ショップ間でも、意外に価格差がありません。
 次点としては、携帯メーカー直営ショップをオススメします。直営ショップは、価格的にはイマイチですが、アクセサリー類が充実している点は、見逃せません。

 参考までに、下記に、主な携帯メーカーの直営ショップリストを示します。リセラーを含めると数が膨大になるので、直営のみ示します。ただし直営でも、あまりに郊外(Jurong, Tampinesなど)のショップは除外しました。詳細は、下記リンク先で、ご確認下さい)。

ソニーエリクソン[Sony Ericsson] Shop List 1. Sony Store Isetan Orchard @Wisma Atria/4F, 11:00-21:00/7DW
2. Sony Store Bugis @Bugis Junction/1F, 10:30-21:30/7DW
3. Sony Store IMM @IMM Bldg/1F, 10:00-22:00/7DW
コメント 1は、昔からあるソニーショップの基幹店で、管理人も、細かいアクセサリ類を探す際、まずは、ウィズマ・アトリアに行くようにしています。
ノキア[Nokia] Shop List Nokia Centre @ Vivo City/2F, 10:00-21:00/7DW
コメント 昔は、サンテックや、Wheelock Placeにもあったのですが、今は、ここだけのようです。
サムスン[Samsung] Shop List Plaza Singapura/B2, M-Sa:11:00-20:00, Su:11:00-17:00

 
 (PSの地下のショップ側、2012年撮影)
 
 
  (PSの地下のサービスセンター側、2012年撮影)
 
 
 
  (PSの地下のサービスセンター側、2012年撮影)
コメント  オーチャードのPSの地下は、昔からモバイルショップが、結構多くあるところです。 販売専門のショップ(リセラーかも?)と、サービスセンター兼アクセサリーショップとが、B1フロアーに近接してあります。
LG Shop List 1. NEX/4F, 11:30-21:30/7DW
2. Marina Bay Sands/B2, Su-Th:10-23, F-Sa: 10:00-0:00
3. Tiong Bahru Plaza/1F, 11:00-21:00/7DW
4. ION Orchard/B3,10:30-21:30/7DW
コメント セラングーンのNEX内のショップが大きそうですが、管理人は、まだLGショップに、行ってません。
HTC Shop List  
 (写真は、2012年撮影)

HTC Store @NEX/3F
コメント セラングーンの大型ショッピングセンター:NEX内に、直営店があります。
アップル[Apple] Shop List
 (写真は313サマセットにて、2012年撮影)

1. EpiCentre(市内各所にあり)


 (写真はPSにて、2012年撮影)

2. istudio(市内各所にあり)、リンク先の"Contact Us"で、ショップ一覧あり
コメント アップルは、(確か、キャリア直営も含めて、全部リセラーのみで)直営店は無かったはずで、大型リセラーを示しました。アップルが、本リストの一番下というのは、単なる偶然なのか、管理人の対Apple感情が出ているのか...。

(表2: 主なメーカーの関連ショップ一覧)


●ナンバーポータビリティー[Mobile Number Portability]について
 ここまでする人がいるかどうかは分からないのですが、(日本の携帯サービス同様に)上記3社の間で、電話番号を保持したまま、オペレーター乗り換えが出来ます。「プリペイドSIMで、そんなことが出来るのか?」と思われるかも知れませんが、シンガポールの監督官庁の指導で、プリペイドSIMでも、問題なく、相互乗り換えが出来ます。
 管理人も、本当かどうかを確かめたく、また、長年SIMカードを何度も差し替えてきたせいか、カードの電気接点がおかしくなりつつあり、新しいSIMカードも欲しくて、一度やってみました。手順は以下のようになります。

 1: 移行先にしたいオペレーターの直営店(フランチャイズ店はダメで、なるべく本店)に、使用中のSIMカードを持って行き、
   ”Mobile Number Portabilityを使って、番号を保持したまま、オタクに移行したい”と申し出る。

 2: 書類に記入を求められるので、必要事項を記入(新規購入時と同様、パスポートの提示も要求されます)

 3: 移行先のオペレーターのプリペイドSIMを、その場で購入。

 4: ユーザー手続きは、以上で終了。同日の23:59までは、そのまま古いSIMカードが使用できます。

 5: 翌日の早朝、自動で切り替えが行われ、古いカードを刺した携帯は、画面に"expired"の表示が出る。

 6: 上記手順3で購入した、新しいSIMカードを、自分で携帯に刺しかえれれば、番号そのままで、新オペレーターに移行完了。
    (再度、携帯オペレーター店頭への出頭する必要は、ありません)

 ポイントは、1〜2の手続きは、夕方までに行うこと(社内手続きがあるらしく、遅くなりすぎると、断わられます)。翌日早朝の自動切り替えまでは、大人しくシンガポール国内にいること。さらに、番号は保持できますが、元のSIMカードで持っていた残度数は、移行時に保持できず(ある意味当然ですが)、消滅することなどです。
 副次的効果として、このナンバーポータビリティーのしくみを使うことで、古い2G規格のSIMカードを使っている場合でも、番号を保持したまま、最近の3G対応のSIMカードに、必然的にアップグレードできます。


●より詳細な使い方、設定について
 パケット交換のデータ通信設定、タクシーのSMS予約、PC2SMS等、全て別ページに掲載しました。プリペイドのデータ通信専用SIMカードの情報も、別ページにまとめて書きました


●参考リンク集(いずれも別ウィンドウに開きます)
GSM arena(英語)
 端末機能の情報は、まずはここへ。

Expansis
 定番の携帯通販販売サイト。価格相場を知る意味でも参考になります。

グローバル・モービル・フォン・クラブ
 日本語によるGSM情報サイトの老舗。長い間情報が更新されていないのが残念です。

香港GSM/3G携帯情報局
 香港在住のライター:山根さんのサイト。香港のオペレータ情報、携帯端末情報とも内容充実、お勧めです。

Tony's Net「海外ケータイ生活のススメ」
 マレーシアの携帯事情について、大変詳しく書かれていてオススメです。初心者のために、GSM携帯全般についての情報も、良く記述されています。またサイトデザインも見事です。

ベトナムとPDAとモバイルと
 siam_breezeさんのサイト、元のタイトルは「タイとPDAとモバイルと」でした。タイとベトナムの携帯情報なら、まずここへ。

Yasukawa.com
 こちらも人気の定番サイトですね。



【補足1:プリペイドSIMカードの購入規制について】
 2005.11に、IDA(情報通信の所管官庁)からプリペイドSIMカードの購入規制のアナウンスがありました。発表のポイントは下記の通りです。

 ・(1社でも、3社合算でも)所有は1人最大10枚まで
 ・購入者は、15才以上

 規制の詳細については、上記リンク先をご覧下さい。

#余談ですけど、IDAのロゴデザインって、T-mobile風で笑えます。



【補足2:ポストペイド契約について】
 ポストペイド契約に関しては、旅行者でもデポジットとクレジットカードがあれば、契約できるのではないか?という情報もあります。このあたり、実際成功した経験者の方がいらっしゃれば、情報提供お願いします。管理人は、何度かポストペイド契約にトライしたことがありますが、労働ビザがないために、毎度断られました。


改訂:2012.05.06 (Ver 1.4a)
初版:2006.01.25


【2011年版 あとがき】
 前回の更新が2008年。その後、スマートフォンの世界的流行で、(各社とも3Gフル対応となり)データ通信に対する扱いが、かなり変化したように思います。さすがに3年放置すると、あちこちに実体とかみ合わない箇所が多くあり、今回の改訂で、大幅に内容に手を入れました。
 2011年版では、初めて、「音声用と、データ通信用とで、SIMカードを使い分けてみましょう」という提案をしました。また、あまり語られない、プリペイドSIMのナンバーポータビリティーについても、今回、解説を追記しました。

 このページに関しては、日本語で書かれたシンガポールのプリペイドSIM情報として、恐らく一番詳しい情報源と自負しておりますが、アクセス数は驚くほど低調です(^^;;。もしこのページが気に入られましたら、リンクを張ったりして宣伝していただければ、嬉しいです。


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